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超低用量ピルとは?メリット・デメリットと選べる4つの種類を紹介

更新日:
2021.04.28
公開日:
2021.04.28
タグ:
避妊
生理痛
経血量
超低用量ピル
月経不順

超低用量ピルの画像

ピルといっても、アフターピルや低用量ピルなどさまざまな種類のピルがあります。

超低用量ピルも数多くあるピルのうちのひとつです。

この記事では「超低用量ピルって何?」「超低用量ピルは何が超低用量?」といった超低用量ピルに疑問を持つ方に向けて、超低用量ピルの基本知識から代表的な超低用量ピルまで薬剤師である私が詳しく紹介します。

超低用量ピルとは?

超低用量ピルの画像

ピルと聞くと、避妊効果や生理痛を和らげる薬というイメージを持つ方が多いでしょう。

では、超低用量ピルとは他のピルの違いは何なのでしょうか。

ここでは、超低用量ピルの基礎的な知識から具体的な効果について紹介します。

超低用量ピルとは

ピルは黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンを含んだ薬を指します。

低用量ピルの卵胞ホルモン(エストロゲン)の含有量が1錠あたり0.04~0.03mgなのに対し、超低用量ピルは1錠あたり0.03mg以下と少量です。

超低用量ピルを購入する際には医師の診断が必要となるため、産婦人科や婦人科を受診しましょう。

超低用量ピルが持つ2つの効果

月経困難症の改善

月経困難症とは月経期間中に月経痛でよくみられる下腹部痛・腰痛に加えて、吐き気、頭痛、食欲不振などの症状が伴って現れる症状です。

月経困難症の中でも多くの人が悩まされる月経痛は厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちることで引き起こされます。

超低用量ピルに含まれている黄体ホルモンには排卵を止める作用だけでなく、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ作用もあるため剥がれ落ちる子宮内膜を減らすことができるのです。

超低用量ピルに含まれる黄体ホルモンの作用によって子宮への負担を減らすことができることから、月経困難症の改善に効果があるとされています。

PMSの改善

PMS(月経前症候群)とは、月経前に腹痛・頭痛などの身体的な症状やイラつき・憂鬱などの心理的な症状が現れることで、生活に支障が出る状態のことを言います。

PMSは基本的に月経が始まれば治まる症状ですが年齢や体質によって症状が変化したり強くなることもあるのです。

PMSは黄体ホルモン(プロゲステロン)が原因で起こると言われており、月経前の黄体期に黄体ホルモンが急激に低下することでホルモンバランスが崩れて身体的・精神的な不調が出やすくなります。

超低用量ピルの服用で黄体ホルモンのバランスが整えられるため、PMSの症状が改善されるのです。

避妊効果は保証されていない

超低用量ピルを避妊目的で使用することは、日本では認められていません。

しかし超低用量ピルも避妊目的に使用されるピルと同様に排卵を抑制する効果があるため、正しく服用していれば結果的に避妊効果があります。

避妊に失敗してしまった場合に必要になる緊急避妊薬としての効果はなく、避妊薬として使用し万が一妊娠してしまった場合保証されないため、避妊目的で超低用量ピルを使用することはおすすめしません。

※低用量ピルについて詳しくはこちら

【低用量ピルとは?基礎知識から種類による特徴の違いまで徹底解説】

超低用量ピルのメリットとデメリット

超低用量ピルの画像

超低用量ピルの基礎的な知識と効果について理解できたところで、ここからは超低用量ピルのメリット・デメリットを説明します。

メリット1:副作用が少ない

一般的に、ピルを服用すると体内のホルモンバランスが一時的に乱れることから、副作用が引き起こされることが多いです。

また、多くのピルに含まれる卵胞ホルモンは嘔吐中枢神経を刺激するため吐き気や嘔吐といった症状が起きやすい特徴があります。

一方超低用量ピルは他のピルに比べて卵胞ホルモンが少量しか含まれていないため、吐き気や嘔吐といった副作用が少ないというメリットがあるのです。

メリット2:月経回数を減らすことができる

ピルは服用する期間と服用しない期間を組み合わせて月経の周期を調整します。

例えば、1ヵ月のうち21日間ピルを服用した後ピルを服用しない期間を7日間設けることで、月経を28日間の周期にし、ピルを服用していない7日の間に月経が起こるよう調整できるのです。

超低用量ピルの中には最大120日間連続で服用できるものもあるため、ピルの服用によって月経の回数を大幅に減らすこともできます。

デメリット:不正出血が起こりやすい

超低用量ピルは卵胞ホルモンが他のピルに比べて少量しか含まれていないのが特徴です。

卵胞ホルモンは月経の際に子宮内膜を維持する働きがありますが、超低用量ピルに含まれる卵胞ホルモンは少ないため子宮内膜の維持作用が弱くなってしまいます。

超低用量ピルに含まれる卵胞ホルモンは少ないことから、子宮内膜の維持作用が弱まることで子宮内膜が剥がれ落ち、不正出血が引き起こされやすいのです。

特にピルを服用し始めてから1~3ヵ月はホルモンバランスの調整期間のため不正出血の確率は高くなっています。

時間が経つと徐々に不正出血の回数は減っていきますが、ピルを服用し始めてから3ヵ月経っても不正出血が続くようであれば医療機関を受診しましょう。

※ピルの副作用について詳しくはこちら

【ピルの副作用はどういうものがある?6つの主な症状と4つの対策方法】

超低用量ピルの種類4つを紹介

超低用量ピルの画像

ここでは、超低用量ピルには具体的にどのような種類があるのか気になる方に向けて、4つの超低用量ピルの種類と特徴を紹介します。

ヤーズ

ヤーズにはドロスピレノンという黄体ホルモンとエチニルエストラジオールという卵胞ホルモンが配合されています。

ヤーズは24日間有効成分の含まれたピンク色の錠剤を服用し、その後有効成分の含まれていない白色の錠剤(偽薬)を服用する期間を4日間設けることで28日周期で月経が来るように調節することができるピルです。

有効成分の含まれていない偽薬にはピルの服用を習慣づけられるだけでなく、飲み忘れを防いで生理周期を一定にする役割があります。

ヤーズに含まれている黄体ホルモンには排卵を抑える他に、月経痛などの痛みのもととなる物質が作られるのを抑える効果があるため、特に生理痛や月経困難症の治療に使用されることが多いです。

ヤーズに配合されている黄体ホルモンには水を溜め込む作用がないため、むくみにくいのが特徴といえます。

ヤーズフレックス

ヤーズフレックスはヤーズと同じく、ドロスピレノンという黄体ホルモンとエチニルエストラジオールという卵胞ホルモンが配合されています。

ヤーズフレックスには偽薬がなく、25日~120日間毎日1錠ずつ服用した後に、休薬期間を4日設けることが必要なピルです。

生理の回数が減ることにより、子宮への負担を減らすことができるため、月経困難症や子宮内膜症の治療に使われます。

最大120日連続で服用できるため、生理を年に3回だけにできる点が最大の特徴です。

ルナベルULD

ルナベルULDはノルエチステロンという黄体ホルモンとエチニルエストラジオールという卵胞ホルモンが配合されています。

ルナベルULDは1錠ずつ21日間服用した後に、7日間の休薬期間が必要です。

月経困難症やPMSを改善に使われます。

副作用を引き起こす原因となる卵胞ホルモンが少ないため、頭痛や嘔吐といった副作用の発現リスクが少ないという点がメリットです。

ジェミーナ

ジェミーナはエチニルエストラジオールという卵胞ホルモンとレボノルゲストレルという黄体ホルモンが配合されています。

ジェミーナは、最大77日間連続で服用して7日間の休薬期間を設けることで84日周期を作るピルです。

子宮への負担を減らすため、生理痛の改善の他に子宮内膜症による痛みや月経困難症の改善に使われます。

ヤーズフレックスと同様に長期間の周期を作ることができるため、生理を年に3、4回しか起こらないようにできる点が特徴です。

※ピルの避妊以外の効果について詳しくはこちら

【ピルの効果とは?避妊効果のメカニズムから4つの副効用まで徹底解説】

まとめ

超低用量ピルの画像

超低用量ピルは月経中の症状やPMSを改善してくれる薬であり、正しく使用すれば、少ない副作用で毎日を快適に過ごすことが可能です。

この記事を読み正しい知識を身につけた上で、今回紹介した4つの低用量ピルを自身の生活に合わせて取り入れていただければと思います。

【監修】前田まあや(薬剤師)

2017年昭和大学薬学部卒業。
みなさまに安全にピルをお使いいただくために、ピルに関する正しい情報をお伝えしていきます。

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