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ピルの効果とは?避妊効果のメカニズムから4つの副効用まで徹底解説

更新日:
2021.02.08
公開日:
2020.11.17
タグ:
ピル
効果
副効用
メカニズム

ピル効果の画像

高い避妊効果を持つとされるピル。

しかし、あまりピルに馴染みのない方も多いのではないでしょうか?

服用したことがない人にとっては、具体的にピルにはどのような効果があるのだろうかと不安に感じると思います。

薬剤師である私がピルの効果から、メカニズム、避妊効果以外の副効用まで詳しくお話します。

この記事をよく読んで、正しいピルの知識を身に付けてくださいね。

避妊効果以外もある!知っておきたい《ピルの効果》とは?

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ピルにはさまざま効果があります。

避妊効果以外の副効用もありますので、まずはピルの効果についてみていきましょう。

避妊効果

避妊効果はピルの代表的な効果として知られており、服用している人が最も多いピルです。

避妊効果を目的としてピルを服用する場合は、配合されているホルモン量の少ない「低用量ピル」を用います。

ピルには女性ホルモンが含まれており、これらが卵巣や子宮に作用することで妊娠を防ぎます。

避妊効果のメカニズムについては後で詳しくご説明します。

緊急避妊効果

避妊行為に失敗し妊娠を避けたい場合、アフターピル(緊急避妊薬)を服用します。

アフターピルも低用量ピルと同様、排卵を遅らせたり受精卵の着床を防いだりする効果を持ちます。

アフターピルはあくまで避妊行為に失敗した時に緊急的に使用する最終手段です。

最初から避妊効果を得たい場合は低用量ピルを用います。

避妊効果以外の嬉しい効果

ピルは避妊効果ばかり注目されがちですが、実は他にも様々な副効用があります。

副効用とは主とされている効果以外の良い作用が現れることを言い、ピルの副効用とは、女性の生活の質を向上させるような良い作用のことを指します。

例えば、ピルには以下のような副効用があります。

《ピルの主な副効用》
・生理痛の軽減
・PMS(月経前症候群)の改善
・ニキビの改善
・卵巣がん、子宮がんの予防
・生理不順の改善

この他にも貧血や子宮内膜症を改善するといった、女性にとって嬉しい副効用が他にもたくさんあります。

ピルの服用によって生理前後のストレスが減り、前向きに生きられるようになったという方もいるそうです。

ピルの避妊効果や緊急避妊効果が起こるメカニズム

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では、なぜピルに高い避妊効果があるのでしょうか?

その秘密を解くカギはピルに含まれるホルモンにあるのです。

ここでは、ピルが体内にどのように作用するのかといった具体的なメカニズムについて説明します。

低用量ピル避妊効果のメカニズム

低用量ピルの避妊効果は以下の3つの作用によって得られます。

排卵の抑制

低用量ピル中に含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が卵巣に作用します。

すると脳が「妊娠している」と判断するため、通常であれば自然に起こる卵巣からのホルモン分泌を抑える働きをします。

これにより、卵巣を休ませることがで排卵を抑制するのです。

子宮内膜への着床阻害

妊娠は、受精卵が子宮内膜に着床することによって引き起こされます。

低用量ピルを服用することによって子宮内膜の性状が変化し、受精卵が子宮内膜に着床しづらくなることで妊娠を防ぐことができます。

子宮頸管粘液の変化による精子の侵入防止

これは精子の侵入を防ぐことで避妊効果を得る作用です。

子宮頸管という部位から分泌される粘液の性状や組成が変化することで、子宮の入り口が狭くなり精子が侵入しにくくなります。

※低用量ピルについて詳しくはこちら

【低用量ピルとは?基礎知識から種類による特徴の違いまで徹底解説】

緊急避妊薬の緊急避妊効果のメカニズム

次は緊急避妊効果を持つアフターピルのメカニズムについてみていきましょう。

排卵直前になるとLH(黄体形成ホルモン)というホルモンが大量に分泌されますが、アフターピルに含まれるプロゲステロンによってこのLHの分泌が抑制されます。

その結果、排卵を抑制したり遅らせたりすることができるのです。

他にも、子宮を着床しにくい環境にすることで着床障害を引き起こす作用など、複数の要因が総合的に絡み合うことで緊急避妊効果を生み出していると考えられています。

ピルの4つの副効用

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先ほども述べたように、ピルには避妊効果以外の効用がありどれも女性にとって嬉しい副効用ばかりです。

代表的な4つの副効用をあげていますので、さっそく確認しましょう。

生理痛の改善

ピルを服用することで排卵を抑制し避妊効果を生み、その結果排卵に伴う排卵痛が起こらなくなります。

また、月経量を減少させて月経痛を改善する効果もあります。

これらの効果によって、結果的に生理痛を改善させることができるのです。

大人ニキビの改善

大人ニキビは20歳を過ぎてからフェイスラインを中心にできるニキビのことで、思春期のときにできるニキビとは異なります。

この大人ニキビは生理と密接に関わりがあり、プロゲステロンの分泌が多くなると大人ニキビができやすくなります。

低用量ピルを服用するとプロゲステロンが補充されるため、自然に体内から分泌されるプロゲステロンの分泌を防いで大人ニキビの出現を抑えることができるのです。

また、男性ホルモンのテストステロンを抑える働きを持つ低用量ピルもあります。

テストステロンは肌荒れの原因となるため、結果的に大人ニキビを軽減することにつながるのです。

PMSの改善

PMSは「月経前症候群」と呼ばれ、生理が始まる前に起こる精神的・身体的な不調のことを指します。

症状は、下痢や頭痛といった身体的なものから、イライラしたり集中力が低下したりなどの精神的なものまでさまざまです。

PMSの原因の1つとして、排卵から月経が起こるまでの黄体期という期間にエストロゲンとプロゲステロンが急激に低下することが挙げられます。

低用量ピルにはエストロゲン・プロゲステロンどちらも含まれているため、これらを摂取することでホルモンバランスの変動が抑えられ、PMSを改善することができるのです。

生理不順の改善

前の月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数を「月経周期」といい、この月経周期が極端に長くなったり短くなったりしたときの状態を「月経不順(生理不順)」といいます。

つまり、月経が来るのが早すぎたり遅すぎたりして、月経周期が不規則になるということですね。

この生理不順も、ピルの副効用によって改善することができます。

低用量ピルは排卵を抑制する効果があるため、ピルを継続的に服用することで月経周期が整い、生理不順が改善します。

また、ピルに含まれるホルモンが体内のホルモンバランスを整えるため、規則正しい月経周期に戻すことができます。

まとめ

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ピルには避妊効果をはじめとして、女性にとって嬉しい副効用がたくさんあります。

ピルは単に避妊をするためだけではなく、女性のライフスタイルを変化させるためにも役立つのです。

仕事や人間関係、子育て、将来への不安など、女性にとって現代の社会はストレスを感じやすいと言われています。

生理が来る度にイライラしてしまう、最近肌荒れが気になる、もっと生き生きと毎日を過ごしたい...

このように感じているのなら、ストレス軽減や生活を改善する方法としてピルの服用を検討しましょう。

【監修】前田まあや(薬剤師)

2017年昭和大学薬学部卒業。
みなさまに安全にピルをお使いいただくために、ピルに関する正しい情報をお伝えしていきます。

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